子会社株式の減損テスト

20235月に、上場会社の保険子会社様をクライアントとして、減損テストをご提供いたしました。

減損テストにおいてインカムアプローチを適用する場合、事業計画と割引率で価値が決まるため、事業計画の蓋然性を確認しつつ、サイズリスクや固有リスクといったアンシステマティックリスクをどのように考えるかが重要となります。

CAPMで計算される割引率にはシステマティックリスクしか含まれておらず、事業計画の内容によっては、過去の業績や市場成長率、競合他社の利益水準等を参照してアンシステマティックリスクである固有リスクを加味するか、あるいは事業計画そのものを修正する可能性もあり、事業計画を慎重に確認する必要があります。

弊社で会計目的評価を実施する場合は、事業計画を市場成長率や競合等と比較せずにそのまま採用するのではなく、一定の水準で蓋然性を検討して固有リスク等のアンシステマティックリスクがあるかどうかを慎重に検討し、監査人対応をスムーズに進めてまいります。

また保険会社のインカムアプローチによる評価手法は一般企業とは異なり、ソルベンシーマージンや純資産の水準を加味しつつ、配当割引モデルで価値を評価します。弊社メンバーは一般企業とは異なる保険会社をはじめとする金融機関の評価に精通しておりますので、保険会社等金融機関の減損テストやM&A目的の評価のニーズがございましたら、是非ご連絡ください。

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